零の軌跡・碧の軌跡に登場する重要人物です。
■ロイド・バニングス
クロスベル警察の特務支援課に所属する捜査官。殉職した兄ガイの意思を継いで捜査官になった。15歳の時に兄を失った過去がある。
ランディからは「弟貴族」「弟ブルジョワジー」などと責められた。エリィは「天然というか、すごく女たらしなところがある」と評している。
「閃II」では、クロスベル侵攻時にリィンとアルティナと交戦することになる。「閃III」では「鳥籠作戦」により、ミシュラム方面に閉じ込められた。事件解決後は、クロスベルの英雄とされている。
■エリィ・マクダエル
クロスベル自治州のマクダエル市長の孫娘。
後にディーターとマリアベルの悪事を知り心が折れかけるが、それでも仲間の支えによって屈すことなく「尊敬する人間」と「親友」を止めるために戦うことを決意する。「碧」ではロイドと恋人同士になることもできる、とういうより、なってほしい。
■ティオ・プラトー
エプスタイン財団から出向してきた少女。レミフェリア公国出身で、5歳の時に《D∴G教団》に誘拐され、教団が管理するロッジで人体実験の被験者となっていた。9歳の時にガイによって救出されるが、教団の実験により向上した知能や知覚などで家族や周囲の人々との間に軋轢が生じ、11歳のときに家出。ガイを頼ってクロスベルを訪れるが、すでに彼は殉職したあとであった。行くあてもなく途方に暮れていたところ、エプスタイン財団の者と知り合い、常人を遥かに上回る感応力を見込まれてスカウトされ、財団に身を置くこととなった。ロイドがガイの弟であることは知っていた。
■ランディ・オルランド
元警備隊員の青年。警備隊をクビになりかけたところをソーニャがセルゲイに紹介し、特務支援課に配属された。実力は非常に高くまた気遣いもできるので次第に兄貴分として頼りにされていく。エリィのことを「お嬢」、ティオのことを「ティオすけ」、キーアを「キー坊」、と呼んでいる。
本名、ランドルフ・オルランド。大陸西部最強の猟兵団のひとつ、《赤い星座》の団長の息子で、《闘神の息子》《赤い死神》と呼ばていた。
■キーア
黒の競売会でロイドたちに保護された、記憶喪失の少女。《D∴G教団》の幹部司祭ヨアヒムから御子と崇められている。「ワタシヲミツケテ…」と何度も呟くが、なぜロイドにしか聞こえていなかったのかは不明。その正体は1200年前に存在した錬金術師(クロイス家の祖先)たちによって生み出された《人造生命(ホムンクルス)》。女神によって《七の至宝(セプト・テリオン)》のひとつである「幻の至宝(デミウルゴス)」を与えられた。《核》となる人造生命を生み出し、《グノーシス》を投与して行われた儀式の被害者たちの情報を《核》に送信。
プレロマ草は幻の至宝の端末のようなものであり、七耀脈を通じて咲き乱れ、付近にあるものの存在を感知することができる。ただし「歪んだ場」を形成するため幻獣なるものが出現してしまう。マリアベルによってキーアは覚醒を果たす。クロイス家が張り巡らせた魔導科学による「式」である導力ネットとアーティファクトである「大鐘」により、変換した七耀脈のエネルギーをキーアに注入し、幻の至宝を超えた「零(ゼロ)の至宝」として生まれ変わる。因果律を操作して過去未来の出来事を書き換える能力を持つ。このことから「零」の序盤でロイドが見た夢がただの夢ではなく、暴走したヨアヒムに殺されたロイドたちを助けるためにキーアによって取り消された歴史であったことが判明する。また、アリオスとマリアベルの手で《太陽の砦》の地下からいち早く開放され、オークション会場に運ばれていた。理由としては「特異な状況下で目覚めさせることで潜在能力を判定する」ため。しかしロイドたちと出会ったことで目覚めたことはマリアベルの計算外であり、あのまま問題なくオークションで姿を見せた場合、マリアベルが保護という名目で引き取るつもりだったという。碧(あお)のデミウルゴス。マリアベルによって暴走させられたキーアが形成した巨大な「碧の神」。錬金術師たちの妄執の果てに生み出された碧き存在。
※以下、()内は推測して説明
(幻の至宝の力を借りて時間軸を巻き戻して過去をやり直そうとした。その為に、キーアを目覚めさせる為グノーシスを使っていた。キーアは目覚めて因果律を操作しようとしたが、ロイド達により阻止される。)
■ツァイト
各地で起こった謎の生物による襲撃事件をきっかけにロイドたちの協力者となり、警察犬という名目で特務支援課に住み着く。その正体は、《七の至宝》の行く末を見守ることを使命とする女神が遣わした聖獣のような存在の1体であり、レグナートの同胞である。監視対象は《幻の至宝》で、本来なら契約により人間たちを見守ることしかできないのだが、既にその至宝が消滅しているので契約は完了していた。その為、ロイドたちに助力が可能となっている。キーアの正体に当初から気付いており、ヨルグとも知り合いである。
■ガイ・バニングス
ロイドの兄であり、セシルの婚約者。「零」の3年前に殉職した捜査一課の捜査官。両親を早くに亡くして以降、男手ひとつでロイドを育てた。警察官時代のアリオスとはコンビを組んで活躍していた。ガルシアや、離反したアリオスを飲みに誘うなど極度のお人よし。ガルシアいわく「絶対に諦めない」ことがガイ・バニングスという人間をすごい男にしている、と。これはロイド達にも受け継がれている。彼が殺害された経緯は物語中に判明する。
■ノエル・シーカー
クロスベル警備隊に所属する少女でフランの姉。曹長の階級に就いておりソーニャの片腕として行動する。特務支援課に出向し、ロイド達と行動を共にする。支援課に導入された導力車の運転手を務める他、カーマニアの一面があることが判明する。クロスベルを守りたいという強い一心のもと職務に励んでいるが、その背景には10年前に父オズマを亡くした「事故」に対する思い入れがある。生真面目な性格から国防軍結成後は信念に反して支援課と対立するが、ロイドの「お前をもらう」発言やソーニャの計らいで支援課と行動を共にする決意をする。
■ワジ・ヘミスフィア
クロスベル旧市街の不良チーム「テスタメンツ」のリーダー。その正体は星杯騎士団所属の騎士、トップ12人の一人。守護騎士第九位《蒼の聖典》である。 教皇の許可を得て守護騎士としての介入を開始。支援課には、メルカバによるバックアップなどをしていた。ヴァルドに対しては事件後、アルテリアに帰っていった。神殺しの大罪人としてされている。
■アリオス・マクレイン
遊撃士協会クロスベル支部に所属するA級遊撃士。「八葉一刀流・弐の型『疾風』」の免許皆伝の腕前を持つ。クロスベル市民からは絶大な支持を受けて《風の剣聖》と呼ばれている。《理》にすら至ったその卓越した能力により、遊撃士協会本部からはS級への昇格をも打診されているが、自分には身に余る称号と断り続けている。妻サヤは故人、シズクという娘がいる。かつては警察官で、セルゲイの下でロイドの兄ガイとコンビを組んでいた。5年前にクロスベルで起きた導力車の爆発事故によって妻の命と娘の視力を奪われたことを機に遊撃士に転職。
■リーシャ・マオ(銀〈イン〉)
入団したばかりの新米団員。元々は諸国を放浪する旅人だったが、とある切っ掛けでイリアに才能を見出され、強制的に入団させられた挙句に新作の準主役に抜擢されてしまう。ティオから、「とらんじすたぐらまー」と言われている。また、その胸は普段着を購入する際の悩みの種ともなっている。その正体は東方の裏社会で伝説とまで言われる暗殺者、《銀》。リーシャの父もアリアンロードと対決したことがあり、その兜を砕いた数少ない達人だったという。シャーリィの襲撃によって再起不能と言われるほどの重傷を負ったイリアを目の当たりにし、殺意をむき出しにする。事件の後はアルカンシェルを去り、《赤い星座》に復讐するため再び黒月と手を組む。だがディーター達によって閉ざされたクロスベルの開放に動き出したロイド達と再会し、協力することになる。
とりあえず、こんな感じでしょうか。